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掠​れ​た​少​女​を​懐​う​こ​と​は​、​群​青​、​空​を​見​上​げ​た​。 - I think of a ghost girl, Ultramarine, I looked up at the sky.

by クオリア / 中沢なか

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1.
2.
夏を凪ぐ 飛行機雲 空に記憶を残していく 蝉の聲 藍に小波めく 僕は何も出来ないままだ 咲いた梔子 ラムネの小瓶 残花 緑青 夕暮れの空 君と二人、街を歩いていく 笑えないままで 今 不整脈のような胸の鼓動も 掻き消して行く ずっと空に願って、縋っているままだ 夏の暑さに揺れる地面も 花の色さえも 夏を待っている 夏を待っている 夜に聴く 君が唄う 朝を待つように呉れる日々 空に飛ぶロケットを見ている 君は何を憶うだろうか 並ぶ向日葵 朝焼けと詩 紫雲 夕立 雨 かくれんぼ 君は笑って、鳥居を抜けていく 胸の痛みも忘れて 些細な言葉 涙と嗚咽 右手に触れた 花火の音 情景 眼に焼き付けていく 君の記憶も時間も詰まる 空が蒼いこと、忘れないから 幽霊とかヒーローとか優しさも全部全て 信じれないような大人になっていく プライドとか建前とかくだらないものを捨てて 今、あの夏を飛んでいく あの空を飛んでいく 八月に飛ぶロケット花火 君を連れていく 止まった時間を動かすのは 僕しか居ないから 掠れた身体 花と硝子 いつか逢えるなら その日を待っているから 夏を待っている
3.
僕の話を聞いて 涙も出ない 夏に花が揺れた 君が立っていた 僕の言葉なんて 意味がないこと どれほど辛い夜を 夏を越えたでしょう 今も声を飲み込んでいた きっと、ずっと 言い出せずに 残花、夏蝉、夕暮れの空 飛行機雲が流れる 「どんな日々ですか、どうですか、 今も後悔してるでしょう、 私のことなんて良いからさ、 君が知っているなら。」 二人、神社の隅で 触れる指先 桔梗、揺れる鳥居 君を待っていた 夜に響く打ち上げ花火 君の瞳に映り込む 祭囃子がなんだか怖く 感じてしまうのは何故だろう 「君に逢わなきゃ良かった、なんて、 憶うくらいになりました、 いつか見たあの向日葵を、 夏を、覚えていて。」 君が笑って 僕も笑った 口ずさんだ あの鼻唄 空に消えた花を見ていた 僕は何も出来なかったのだ 「君に逢えて良かった、なんて、 少し恥ずかしいけれどさ、 確かに、君が変えてくれたから、 涙、流すことを。 どんな日々ですか、どうですか、 今も後悔してるでしょう、 私のことなんて良いからさ、 君が知っているなら、 君が生きているなら。」
4.
笑ってたんだ ずっと 碧い瞳の君がさ 白いワンピースと麦藁帽子を凪ぐ それだけでいいよ、言葉なんて要らないよ 夏を歩(ゆ)こう 涙なんて記号みたいなものだ 辛さは見えないから辛いんだろ お金なんて心が荒むだけ 消しゴムが通貨だった頃に戻りたいよ あの夏に戻って 痛・た・たいよ 痛いよ さよならなんてしたくないよ 成仏なんてしてくれるなよ、なあ このままでいたら、夏の隅に揺れるだけ それだけでいい 心の穴を埋めることが 人生なら死んでいるのと同じだろ アイスクリームみたいな雲を 見つけてはしゃいでいた日々に戻りたいよ ロケット花火が飛ぶ ダメダメだ、今日も いっそ死にたいよ、なんて今日も 夜もすがら君を憶い続けていた 本当は君のお嫁さんになりたかった なんて、笑うだろな 神様なんて居やしない 何よりも人生が証拠だ 雨ざらしのバス停で君を待ち続けて数年 心なんて全部が擦り切れて 身体も薄くなっていく 最後に君と見た打ち上げ花火を もう一度見てみたいと憶ったんだ くだらねえよ、全部 夏休みの宿題も 啓蒙活動してくれるなよ、なあ うるせえよ、全部 この身体は自分の物だ、辛さだって 痛・た・たいよ 痛いよ さよならなんてしたくないよ 成仏なんてしてくれるなよ、なあ いつも通り居たら、夏の隅に揺れるだけ このままでいい ​
5.
飛行機雲の真下で ビードロを空に掲げる 君となら何処へだって行ける 本気でそう思ってたんだ ベンチでバスを待って 入道雲を追いかけた 煌いた日々を掴まえに行こう 空っぽのキャンバスに 夏の憧憬を描く 風が麦藁帽子を奪い去っていく 藍色の海を薙いで 街を見下ろしている 君の声が夏の瀬に響いていた 使い捨てカメラで 君の日々を切り取る 悲しいことなんて 全部忘れよう 終点駅まで 片道切符で進む 忘れ物なんて 気にしないままで どんなに辛いことが この先に待っていても 二人ならきっと大丈夫だから 黒板に描いていた 夢を今見に行こう 宝石みたいな海辺も向日葵畑も 驚いて言葉さえ出なくなるような日々 空白のページを一緒に埋めに行こう 胸にしまったこの気持ちを 忘れないように繰り返して 星の降る夏の夜空も 夕暮れの帰り道も 震えた君の手のひらも 空っぽのキャンバスに 夏の憧憬を描く 風が麦藁帽子を奪い去っていく 藍色の海を薙いで 街を見下ろしている 君の声があの夏に響いていた 届いていた ​
6.
7.
今日も人間に嫌われて 愛も心も受難中 優しさなんてねえよ あるのは錆びた思い出だけ 君の横顔を見てた そんな日々を過ごしていた 気付かないままでした ごめんなさいも言えないまま 夏草を踏んで歩く 灼けた地面にチョークで絵描いて 君の家まで歩いて行こう 蝉が死んだふりをして人間を驚かせるように 今日も幽霊、優劣付けられて 人間に怯えられ生きていく いっそ、目も耳さえも聴こえなくていいのに 今日も泣けないままです 哀も涙も不感症 もう一度泣いてみたいな なんて嫌味みたいな願い ずっと、そんな願いを ずっと、閉じ込めていた 十年前の日常に、あの夏に戻りたいよ 私の優しさを返して 駅のホームに咲いてた梔子も 町の外れにあったバス停も 何も覚えていないでしょう、私との過去の日々さえ 呉れた夕暮れ、お空を眺めたら 心が重たくなるようなので 君のことなんかはもう、忘れた方がいいな でしょう? 外の花火につられて火の元へ 君の声が聴こえて驚いた 君の眼に映り込む、閃光と私の身体 消えた身体はまるで蝉爆弾 もう一度、あなたとやり直そう さよならがどれほどの苦しみだとしても はぐれないように手を取り歩いて行こう 永遠などないこと知っていても 束の間の幸せを奇跡か運命と呼ぼう 空の色がずっと変わらないこと 何年後も一緒に確かめよう たとえ忘れたとしても、憶い出させてあげる ​
8.
春が去って、夏が去って、 秋が去って、冬が来て。 蒼空も、夕暮れも、あの外れのバス停も、 夏を待っている。 気づいていた。 もう誰も信じられない。 ただ、息衝いた。 目も腐って、目瞽(めく)らで唄っている。 眩んでいた。 君の笑顔を見ていたい。 ただ、夏を歩(ゆ)く君が、笑っていればいいから。 「パイナツプルとチヨコレイト、  グリコの帰り道を覚えていないですか。」 バス停で、君を待って、 少ししてバスが来て。 なんとなく、乗り込めずバスを見送ってしまう。 君にしかって、君にしかって、 君にしかって、憶うことが、 私の心を締め付けて離さない、君を待っているから。 なぜでしょう。 人はいろんな考えを、 ただ、持っているものじゃないんですか。 ねぇ、なぜでしょう。 なのに人は自分以外の、 考えを否定するのはなぜでしょうか。 放課後の帰り道で、 影を踏んで歩く、二人きりの夏でした。 バス停で、君を待って、 何処か遠いところへ。 誰も居ない、邪魔されない、夏の向こう側へ。 空に咲いた、花が咲いた、 夏に咲いた、花火が、 辛いこと、何もかも、飛ばして消えてゆく。 空を舞っている。 理由なんて単純だ。 人間(ヒト)は誰かを嫌うものだ。 対価なんて傲慢だ。 言葉足らずでも伝えてよ。 空を飛んだ、空を飛んだ、 空を飛んだ、八月が、 ロケットと君だけを連れて空を飛んで征く。 秋が去って、冬が去って、 春が去って、夏が来てしまう。 君にしかって、君にしかって、 君にしかって、憶っている。 私の心が弱いからなんでしょうか。 廃線の隧道(トンネル)も、 夏蝉も、向日葵も、 蒼空も、夕暮れも、あの外れのバス停も、 君を待っている。 ​
9.
もう一回、もう一回 もう一回、もう一回 君のために何か出来ることがしたい バス停で君を待つ 夏を薙ぐ、蝉の聲 君の全部が知りたいんだ、ねえ! 向日葵の咲く道も、真っ赤な夕焼けも 君と見るから綺麗だ なんて、笑われてしまうな 君の手を掴んだら、もう一度目を覚ます なんてこと、ないですよね 現実逃避だ、今日も 理性なんて道理も 真下に落ちていった白昼夢 君のことがさ、目に散らつく、だから 心なんてもの作るなよ 振り撒いた優しさで 単純な感情を 揺らしてくるなんてダメだ、狡いだろ 振り切った憶い出も 夏の夜の寂しさも 全部が全部、ロケットで飛ばして 空を飛ぶ、花火が舞う 空に飛ぶ、サイダーロケット 戸惑いも焦燥も多少あるほうがいい 辛さを全部隠すよりも少しくらいなら泣いて良い 最終通告が目の前に立ち憚る 分かっていた、このままではダメだ 君のことを歌にしてみたいと憶った 形に残したい、そんなことを 憶いながら、今日も 夏草を掻き分け バス停を越えて、君の元へ 話せなくても、君の後ろ姿が見れたら幸せだ 何気ない日常を歌にして唄っている 君と見た夏の憧憬を歌にして 擦りむいた傷跡も、心の傷さえも 愛おしいと憶えてしまったんだ 力を合わせれば花開く ならなぜ人間(ヒト)は銃を向けあって 同じ人間(ヒト)を殺すのでしょうか 青い空を見ないのでしょうか 振り撒いた優しさで 単純な感情を 揺らしてくるなんてダメだ、狡いだろ 振り切った憶い出も 夏の夜の寂しさも 全部が全部、ロケットで飛ばして 空を飛ぶ、花火が舞う 空に飛ぶ、サイダーロケット ​
10.
11.
苦しいのに、愛おしいから 目下、立ち止まって五里霧中 諦めの悪い自分が大っ嫌いです。 悲しいのに、恋しいのは 君を追いかけることに夢中だからですか。 ねえ、自分の心がもうわかんないよ。 あの日、渡せなかった 花飾りを眺めている。 繰り返しになりますが ただ、胸が苦しいんです。 苦しいほど、苦しいほど 人の痛みが分かるので 自分を信じなさいって 大きなお世話です。 全部が全部、嫌いだ! いっそ、殺してくれ 全部 いっそ、壊してくれ 全部 辛いのにさ、ただ、ただ、涙も流せないままでさあ ずっと、狡いままだ 僕は 君に縋って息をする 君の過去を奪いたいと憶ったんだ ただ、君の過去も好きになりたいと憶ったんだ 二人、帰り道で鞄を持たせあったり パイナツプルとチヨコレイト、グリコの田んぼ道 生きるほど、歳を取るほど 大切なことを忘れて 空を見るなんてことも無くなってしまって 人間不信の幇助 いっそ、なにも見ないままで いっそ、白痴で真っ白な心でさ 優しさなんて持ちやしないので きっと、神様の意地悪だ 夏の暑さのせいだろ 何もかもも、今! いっそ、殺してくれ 全部 いっそ、壊してくれ 全部 辛いのにさ、ただ、ただ、涙も流せないまでさあ ずっと、狡いままだ 僕は 君に縋って息をする 君の過去を奪いたいと憶ったんだ ただ、君の過去も好きになりたいと憶ったんだ 苦しいのにさ
12.
これから何処へ行こうかって 通うバス停 今日も暑いな。 座る座席は君の横… 顔が見えてる後ろの方 あぁ いつから身体が透けたっけ 前世の稀有も忘れたからさ 鈴を鳴らしながら君を探す もう離ればなれにならないように 何もない病室の部屋で 何気ない話をしてた あの頃、少し憶い出して 感傷に浸るかな 窓を開けたら夏が顔を出すから 今、バスに揺られている 滲む陽射しも 夏の匂いも 嫌いじゃないって言うからさ 花を大きな本で押して 忘れないように栞にした日々 陽の光が眩しくて手を翳した それから話は単純で ひとりぼっちで日々を過ごして 柳の木に隠れて見たり 夜の墓地を歩いて見たりした 風鈴 海の匂いに 拙い言葉を託して 初夏の風に麦わら帽子が 飛ばされないように押さえた 幾顆の火の花が咲いていた 愁う恋噺に咲いていた 聲を嗄らして 右手を握って 髪を靡かせたままで行け いつか離ればなれになっても 君を探し出して二度目の恋をしよう 懶げな物語を綴じて 昨日より素敵だって言える日々を 端書に描いて送る 君は何を憶うのかな あぁ まだ話し足りないことが 沢山あるからさ、ねぇ 口下手な僕のお別れを手で凪いで 嘘だって言ってよ 繋いだ火と線香花火も 倣う夏服の制服も 空の青さも 夕の景色も 君が教えてくれたこと 全部、言葉にして遺そう また逢えることを願って きっと 忘れないようにはするからさ 空を飛ぼうと憶ったのだ これから何処へ行こうかって 通うバス停 今日も暑いな 窓際 いつもの席に着く 鈴の音がしたような気がした ​
13.
嫌いだから 行って、行って、行ってくれよ なんて 嘘を吐いてごめん 君のことなんて 知らなかったんだ 一日数本のバスに乗り込んで 乗車券をかざして俯いて座った いつもの景色がぼやけて見えた 涙の理由(わけ)を一緒に考えてよ 飛行機雲も 向日葵畑も 君とだから愛おしいんだよ そっけなくそっかなんて言わないで 何処に歩いて行こうか そんなことを きっと、きっと、きっとなんて 望んで 当たり前だなんて愚問だ 君のことさえも 知り得なかったんだ 自分のことを ずっと、ずっと、ずっと隠して 覆った さよならなんて嫌だ 君のことだけを 考えていたんだ 悲しむことも飲み込むことも どうにもならないそんな気がして 思いきり泣いて苦しめようとした 涙の理由は、君だ。 夏草を踏んで トンネルを越えて 何処か遠くまで行くんだよ あっけなくそっかなんて言わないで ちゃんとこっちを見て これからは ずっと、ずっと、ずっと遠くで お元気で 過ごして欲しいと憶った 手紙だって書くし、電話もするからさ 嫌いだから 行って、行って、行ってくれよ なんて 嘘を吐いてしまった 君の表情が 消えずに残っていた 仲違いのままだなんて 嫌だからさ、こっちを見て 綯交ぜのままでも 本音なんて 待って、待って、待ってばっかだった 詭弁で繕っていたい 君のことなんて 考えていなかった 自分の顔を ずっと、ずっと、ずっと隠して 覆った さよならなんて嫌だ 自分勝手な僕を 許して欲しかった 涙なんて 行って、行って、行って、行って、行って、行って 行って、行って、行って、行って、行って、行って
14.
目瞽らで唄っていた あの夏を唄っていた 青空が綺麗だ 君の笑顔も綺麗だったんだ 目瞽らで歩いていた あの夏を歩いていた プールサイドに群青が凪いでいた 君が泣いていた バス停には晴れ 全部、嘘になってくれよ 全部、嘘になってくれよ くだらない妄想だって嘲笑ってくれた方が楽だ 全部、嘘になってくれよ 全部、嘘になってくれよ 映画の半券なんか落として征くなよ 置いて征くなよ 目瞽らで唄っていた 白痴で唄っていた 目瞽らで唄っていた 白痴で唄っていた ランドセルを二つ持った 君の暗い過去を知った こんな風に君の辛さを背負えたなら 電柱までが短くて まだ君といたいなって 陽が昇るのが長くて夏が好きだった 全部、夏の嘘でした 全部、蜃気楼でした 積雲、八月にロケット、君の右手には線香花火 嘘になった後に エンドロールが終わった時に 映画の半券を眺めて笑ったりしてもいいですか 恋は盲目だろ、なあ もう目も視えないまま、ただ 何処かに征くのなら 一緒に連れて行ってくれよ 目瞽らで唄っていた あの夏に縋っていた こんなくだらない歌を唄っていた バカな人生哀歌だ ​
15.

about

クロスフェード動画 : www.nicovideo.jp/watch/sm33635096
特設サイト : nakazawanaka.wixsite.com/gunjyo

<収録曲>
01.邂逅
02.八月、空にロケットが飛んだ
03.あの夏、君と見た打ち上げ花火は
04.このままでいい
05.夏空キャンバス -ニコニコ町会議2018 エンディングテーマ-
06.定刻五分前、未だ。
07.蝉爆弾
08.君にしか
09.最終通告
10.号泣する準備は出来ていた。
11.わかんないよ
12.或る夏服少女とバス停
13.そっか
14.目瞽ら
15.転生
+Bonus Track 2曲

Exective Producer by Naka Nakazawa.

Website | nakazawanaka.wixsite.com/index
Twitter | twitter.com/naka_nakazawa

Copyright © 2018 Naka Nakazawa All Rights Reserved.

credits

released April 8, 2018

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